現在は廃止された幻の海軍記念日
1905年の日露戦争において、日本海海戦で当時元帥海軍大将だった東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に対して歴史的な大勝利を収めました。
丁字型の陣形をとり、敵艦に対して一斉射撃をして勝利したのです。
後にこの戦法は東郷ターンと呼ばれるようになり、当時は陸の大山、海の東郷といわれるほどの活躍を見せていました。この大勝利を収めた記念として制定されたのが、勝利をした5月27日の海軍記念日です。
しかし、この記念日は1945年の第二次世界大戦後に廃止され、現在は存在していません。世界各国では、独自に祝われる海軍の為の記念日としているところもあり、陸軍記念日と対に制定しているところもあります。
インドは12月4日、オーストラリアは3月中、チリは5月21日と、どれも過去の戦争において勝利を収めたことを記念としており、アメリカは10月27日に制定していましたが、当時海軍に理解のある大統領の誕生日を記念して祝うようになりました。
しかし、アメリカは1949年にこの記念日を取りやめ、5月の第3土曜日に軍隊記念日として祝うようになっています。
日本では、現在横須賀にある埠頭に埋め立てられた形で保存されている船の記念館三笠で、この日本海海戦について詳しく知る事ができます。
また、海上自衛隊舞鶴地方隊には海軍記念館もあり、ここには旧海軍の誇り高い史実と伝統を後世に伝えるべく、当時の様子がうかがえる資料が展示してあります。
興味のある方は、見学できる日が決まっているので事前に調べてから訪れるとよいでしょう。
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